ゲーム部プロジェクト&エイレーンファミリーに聞いた、VTuberの市場動向とプロモーション活用術

2月19日、VTuberをプロモーションに起用したい企業向けセミナーが開催され、VTuberを対象にした再生数ランキング(YouTubeデイリー)で連日1位を獲得している「ゲーム部プロジェクト」の運営者と、VTuberブームの立役者ともされる「エイレーンファミリー」の共同責任者が登壇した。セミナーを主催したのは、企業のYouTube活用を支援する株式会社エビリー。

次世代のインフルエンサーとして様々な企業が注目するなか、VTuberをプロモーションに起用する際の活用術について、運営側の立場から解説した。

登壇団体

ゲーム部プロジェクト
3月上旬からゲーム実況を中心に活動する高校生4人組と、7月中旬から歌ってみたを中心に活動する道明寺ここあによる5人組のグループ。2019年1月にはチャンネル登録者が合わせて51万人。月間の視聴回数は2500万を突破した。

エイレーンファミリー
YouTubeでの動画投稿は2014年からと古くVTuberの前進的な存在「アニメ娘エイレーン」を運営している団体。2017年9月より「ヨメミ・萌実チャンネル」を運営し、チャンネル登録者は35万人を突破。「ヨメミ」や「萌実」「夏実萌恵」などの多数キャラクターを抱える。

VTuberの市場動向

YouTubeをメインとした動画分析ツール「kamui tracker」にてエビリーが調査した「VTuberプロモーションの市場概況データ」によると、この1年間で急増したVTuberだが、チャンネル登録者数10万人以上の大型チャンネルは全体の4パーセントにとどまっている。

VTuberの視聴者層は20~30代の男性が圧倒的に占め、複数のチャンネルを横断的に視聴しているケースが多いという。

企業タイアップの傾向

これまでの実績として、VTuberを起用したタイアップ動画の90パーセント以上がゲーム案件で、その他、食品やガジェットの紹介、イベントのアンバサダーといった案件もあったという。

例えば昨年の「東京ゲームショウ2018」にて、ゲーム部プロジェクトはグリーと協業し、VR空間でゲーム部のメンバーと交流できる体験コーナーを実施したというケースも。多くの来場者が集まり、開始から10分で整理券の配布が終了した。

動画案件に関しては、現状、トップクラスのYouTuberのように動画1本あたりで爆発的な再生回数を記録するVTuberが不在という課題はあるものの、VTuberを起用したタイアップ案件のエンゲージメント率(動画に広告が表示された回数に対して、インタラクティブ要素がクリックされた回数の割合)は比較的高い傾向に。

例えばゲーム案件の課金率や継続率を求めるのであれば、VTuberの起用が得策と言える一方で、広くリーチを望むなら、現状としてはYouTuberを起用して再生回数を伸ばすのが好ましいのかもしれない。

今後、人気VTuberのチャンネル登録者数や再生回数がどのように伸びていくのか、注目だ。

タイアップ動画の留意点

エイレーンファミリーの場合、たとえ企業タイアップの動画であっても、視聴者からの不満コメントは少ないという。VTuberの特性を活かし、ゲームの中にキャラクターを登場させるなど、視聴者が宣伝と感じることなく視聴できているのでは、と分析している。

その際、VTuber自身のキャラクター性とゲーム内の設定を守ることを大切にし、その企業とでなければ実施できないコンテンツ作りを意識しているとのこと。

今後はゲーム以外の案件にもチカラを入れ、実写とのコラボも視野に入れているという。

VTuberをプロモーションに起用する企業においても、VTuberだから出来ること、ファンが求めるVTuberの在り方をしっかりと認識することが求められるだろう。

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