未知の市場、求めるのは「ライバーのために力を尽くしたい人」 株式会社ライバーCEO市川茂浩インタビュー<下編>

株式会社ライバーCEO市川茂浩

引き続き株式会社ライバー代表取締役CEO市川茂浩に話を聞きました。下編ではライバー社が求める人材や今後の展望などを語っています。

――どういう人が、ライバー社で働くのに向いていますか。

市川:ひとつは、クリエイター、ライバーのために力を尽くしたいと思う人に、ぜひきてほしい。さっきいった、会社の成り立ちと育成がライバー達のためにというと、おこがましいけど、ライバーのためにやっているんです。そこが合わなかったら、そもそも合わないでしょうね。あと、未知の市場です。ライブ配信って、先がわからないじゃないですか。筋書きのないエンターテインメントだから。ライバーの業界も、ちょっと先行きが。発展すると思うけど、どこらへんまで、何が起きてくるかわからない楽しみがあります。いろんなことが、生まれてきそうな気がします。

ライブ配信って視聴者の時間を占有するじゃないですか。何万人が1か所で熱狂するんです。僕は、おもしろいものがいっぱい生まれてきそうだと思って。バラバラといろんなところでみんながみているより、1か所にブワッと集まって、すごいうねりができているほうが。これが、おもしろそうだなと思います。たまに、飯田さんが野球の話をするんですが、東京ドーム5万人、その場に4時間いるとか。それでひとつの実況ができているじゃないですか。サッカーは2時間。こういうのって、ライブエンターテインメントの特徴だと思うので、これからライブ配信の時代になって、そういういろんなものが出てくるでしょうし。YouTubeは、おなじ時間を共有していないので。ここは、エンターテインメント業界の人、みんなが同じことを言っていると思います。たとえばオフラインのイベントをやったりして。これも、ひとつの時間をみんなで共有している。

――ライブ、フェスは、どんどんチケットが売れていきますからね。

市川:100万人が同時にみている放送があったら、いろんなことが起きそうですね。テレビは、ほとんど録画放送じゃないですか。27時間テレビとかあるけど、台本がある。テレビの生放送は、全部台本があるので、そういう意味では微妙。

――何が起こるかわからない楽しさはないと思います。

市川:何が起こるかわからない楽しさをうまく事故が少ないように、やっていけるよう追求していくのが、うちの会社の仕事でしょうね。プロだから、何が起こるかわからなくても、内容を制限しないようにウェーブを作っていくとか。そういうことは必要です。未知のものにおもしろみを感じる、先行きがわからない、いろんなことが生まれそうなところに興味がある人がいいと思います。ライバーと未知が好きな人がいいんじゃないですか。

――そういう状況を楽しめる人。

市川:正直、今うちにいる人達がこの状況を楽しまなかったら、みんなうちにいないと思います。僕もいろんなことがあるけど、おもしろいですよ。新しすぎる。この会社が上場したり有名になると、社会にいいことだと思っているし。難易度が高いことを持ちあげたいのはありますね。難易度が低いことはいろいろやってきたんです。これは難易度が高いですね。だけど、自分が達成したときの充実度は、すごいと思います。この会社を自分たちで成長させたんだ、ライバーの会社を上場させたんだとか。

――すごいですよね。大変なことです。

市川:そんなおかしなことが起きることがある。なので、そういうのは経営の奇跡なんですけど。

株式会社ライバーCEO市川茂浩

――市川さんの将来的な目標は上場ですか。

市川:飯田さんを成功させたい。その中に上場が入ってるのかもしれない。飯田さんの成功=ライバーというジャンルの成功だと思うので、新ジャンルを確立したい。この業界は「YouTuber」という職業をつくったんでしょ? 僕らがライバーという職業を確立してもおかしくはない。成長していく過程で、そういうことができれば。世代交代みたいになるでしょうけど。あと、ライブ配信は世界共通で楽しめる。世界性があると思います。中国でめっちゃ流行っているし、アメリカでも流行っていますよね。わりとグローバルなものかなと思って。YouTubeもそうだと思うけど、言葉の壁も越えて、ライブ配信はおもしろい世界ができる気がします。ライブエンターテインメントは世界共通だろうなと思います。

――中国は人の数も多いですし。

市川:インドでもライブ配信が流行るだろうと思っていますけどね。世界性があるので、実はこの会社、将来にわたって伸び続けるかもしれないですよね。みなさんのご心配をよそに。

――心配の声もありますか。

市川:ライブ配信をやっている人たちが成功するわけないじゃんって、思う人もいるんじゃないかな。そういうのをみて「アレ?」と思うけど、ご心配にあたらないという気持ちもあります。ライブエンターテインメントは、僕は伸びると思います。ファンの声は大事な意見ですけど。そう思っている人たちが成功していく会社をみてると、楽しいんじゃないですか。「こんな会社、成功すると思ってなかったけど、成功しちゃったよ」みたいな。おもしろいですよね。

――おもしろいと思います。

市川:新しいジャンルの世界って、みんなそうで。よく経営でもいうんですが、「怪しい」、「難しい」、「日陰の世界」とか、そういうやつがめちゃくちゃ儲かって社会的な地位を築くこともありますよね。「怪しい」はよくあります。怪しいは成功の条件です。テレビは「1憶総白痴時代」と言われてましたから。1億人を白痴にすると言っていたんです。怪しい業界だった。それをいわれたメディアが、いまやこんな地位にいるでしょ。

――そうですね。

市川:そんなことをいわれたTVも、今はメディアの王様じゃないですか。全然変わると思いますよ。お母さんが怒って「テレビばかりみるな」って。そのあと「ゲームばっかりやって」って。怪しさ満点ですよ。ソーシャルゲームのガチャでも、怪しさ満点じゃないですか(笑)。

――でも、一時代を築いてすごいですよね。

市川:1万人に1人が芸能の成功というけど、ライバーも1万人に1人ぐらいは、必ず成功するでしょうし。確率論ではあるかもしれないけど。まあ、怪しいからこそ成功するんじゃないですか。「マイナー」、「日陰」といわれたほうが成功する。それがベンチャーの楽しみです。

――最後に、この会社を漢字一文字で表すと、何ですか。

市川:今年だったら、挑戦の「挑」です。今、めっちゃ挑んでますよ。逆に、挑む人にきてほしい。飯田さんも挑戦中だし。つまずいて苦しんで、次にいけるんじゃないですか。苦しいというと、最近の人達はこないかもしれませんが。だって、ベンチャーって挑戦だもん。特に、うちの会社は挑戦の度合いが強いです。最初、創造の「創」と思ったけど、ちょっと格好つけ過ぎだし。創るのはライバーのほうだから、サポートする側はあまりクリエイティブを言い過ぎないほうがいいのかなと思って。

――ありがとうございました。

(インタビュー 了)

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