ライブには世の中を変える力がある

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公認会計士・山田真哉氏に聞く「前澤社長からの100万円、電子マネーの交通費など」 確定申告の生相談・第0.5回(前編)

2019.02.2110:10
ライバーネット編集部

160万部のベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社)などの著書もある、公認会計士・山田真哉氏が、YouTube Liveで確定申告に関するアレコレに回答しています。

前澤社長から100万円もらったら税金がかかりますか?

山田:これは110万円以下なら贈与税の基礎控除額内。110万円以下であれば、基本的に贈与税がかからないです。

ただ、それはもらった人一人あたりなんで、要は前澤社長から100万円もらって、あと忘年会か何かで10万円当たったって言ったら、もうそれでギリですよ。

ただ110万円を超えた部分に対しての贈与税なんで、111万円を1年間で贈与してもらったら1万円に対して10%、1,000円の贈与税かかるということですね。

111万円で贈与税申告する人って、あえてちゃんとやってるよっていう人になりますね。多いのは相続ですね。

相続絡みでおじいちゃんから111万円を生前贈与してもらって、確定申告することで記録を残す。これは脱税じゃないですよ、ちゃんと税金納めてますから、みたいなことで証明する方は非常に多いですね。

いわゆるお年玉とか結婚祝いとか、そういう社会通念上常識の範囲内のものは基本税金をかけないというルールはあります。だから結婚祝いとかは大丈夫です。結婚祝いとかだったらあっという間に110万円超えちゃいますからね。だから結婚とは別に何かパーティーを開いてお金いっぱい集めたら、それは贈与税の話は出てくると思います。

自分のPCを仕事用に転用した時、経費になりますか?

山田:パソコンって4年で減価償却されちゃうんですが、(転用して)中古で使い始めた時点の価値で経費になるんですよ。

例えば20万円のパソコン新品で買ってましたと。4年後それを仕事で使いますというときに、4年たったらそのときは、20万円ではないですよね。もう価値が古くなってるんで、税務上の計算をすると4年でゼロになる、(厳密には)1円になるのが今の税務上の計算です。20万円のパソコンも4年たったらゼロ円なので、ゼロ円だから経費しても意味がない。それが2年だったら10万とかですよね、半減して。という感じで中古パソコンの場合はそんなにたいした金額にはならない。未償却額がそのまま経費になると思っていただいて結構でございます。

去年の確定申告書はネット上で見られますか?

山田:去年の確定申告の資料は自分で保存しない限り見られないです。個人情報保護の関係で本人が税務署に見に行って紙で写すしかないんですよ。なので本当に紙で提出するときは必ず「確定申告の控え」も作っておく。できれば「控え」も持っていって、税務署から確認印を押してもらって返してもらうのがいいでしょうね。ネット上で提出する場合も、プリントアウトをちゃんとしててくださいね。基本的に税務署というのはデータくれるとかはないです。厳しいです。

確定申告が必要な理由は?

山田:会社員とかアルバイト・パートもそうなんですけど、会社からお給料をもらいますね。お給料もらってるんだけども、そのときに住民税にしても所得税にしても事前にさっ引かれてますよね。税金を引かれてお給料もらっています。アルバイト代ももらっています。その会社は何してるかというと、そのさっ引いた税金を翌月納めています。もっと言うと、皆さんのお住まいの市区町村にも毎月住民税を納めています。

これで納税が済めばいいんですけれども、会社から給料もらってるだけじゃない人もいますよね。親から相続受けた不動産の収入もありますよとか、会社が把握していない、例えば実は病気いっぱいしているので医療費控除があります。住宅ローン控除がありますよ。こういった会社が知らないことについては、ちゃんと自分で税務署に申告してねという話です。

そうすると税務署のほうから市区町村のほうにも連絡が行って、翌年の住民税が決まるという流れです。よく還付があったりする理由は、大体会社が多めに税金さっ引いているから。税務署から還付だったり、また逆に納付だったり、というのが確定申告ですね。確定申告も何もしてない人は、単純に12月ぐらいに会社のほうで年末調整が行われています。

年末調整が会社の義務になった経緯は?

山田:これもひどい話でさ、会社員については会社がその人1年間の納税額を計算して、多く取り過ぎてたら会社のほうで代わりに戻しておいてと、足りなかったら返してもらって、という年末調整を12月にするわけですよ。

本来税務署がすべき税金の仕事を何で会社がやってるかというと、戦後のドタバタの時に税務署は人手が足りなかったので、ごめん会社に代わりにやっておいて、代わりに手数料払うから、となったんですよ。手数料払って、会社にやってもらったんですよ。それが時代が流れて、いつのまにか手数料がゼロになって、いつのまにか会社の義務になっちゃっている。これが年末調整でございます。

後編に続く。

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