ライブには世の中を変える力がある

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承認欲求を原動力に……即興弾き語りで人気ゆゆうたインタビュー

2019.02.141:00
ライバーネット編集部

ライバーインタビュー「ゆゆうた」

即興の弾き語りをはじめとする動画投稿や配信で人気を集める「ゆゆうた」さん。2月22日(金)には、Shibuya eggman(東京都渋谷区)で第2回オフ会イベントを控えます。

 

今回のインタビューでは、『YouTube Live』や『ニコニコ生放送』の雑談放送よろしく、イケボのマシンガントークで表現者としての思いを語ってくれました。

“配信者”としてのゆゆうたが誕生するまで

――本日はよろしくお願いします。早速ですが、動画の投稿や配信を始めたきっかけを教えてください。

ゆゆうた:最初は『ニコニコ動画』に楽曲のアレンジを投稿していて、当初は顔出しとかトークとか、全くしていなかったんです。それが2007年です。一発目で3万再生近くまで伸びて、結構いけるんじゃないかなと思いましたが、すぐに飽きられちゃって。結局、3本くらい投稿しただけでやめちゃったんですよね。

――まさに『ニコ動』がリリースした年に投稿を始めて、そこからブランクの期間があったんですね。

ゆゆうた:その後は会社員として働いていたので、しばらくは視聴するだけの期間でした。その間にDTMのソフトが充実してきて、また作曲したいという熱が高まってきて。当時の『2ちゃんねる』にあった自作曲を発表するスレに、匿名でひたすら投稿していた時期もありました。評価コメントを読んで、楽曲に反映して。そうやってスキルを身に付けて、2014年くらいに、また『ニコ動』に投稿してみようかなと思って再開しました。

――そこからはトントン拍子に?

ゆゆうた:いえ、すぐには再生数が伸びなくて。耳コピとか、作曲してみた系のジャンルが供給過多の時代だったんです。そんな中でも、特定の曲を好きにアレンジする流行りがあったので、それに便乗して1年間くらい投稿を続けていたら、徐々にアレンジャーとしての知名度が上がって。その流れで『ニコ生』の配信を始めたのが2016年くらいです。

――そこから今のスタイルに近づいて行ったんですね。

ゆゆうた:最初は顔も出さないで、一枚絵だけ映してピアノを演奏していました。声も出さなかったので、「ゆゆうた女性説」も流れていました(笑)。それから「姿が見たい」という声を受けて、申し訳程度にサングラスで顔を隠しながら演奏するようになって。コメントが増えてくると文字が読みにくいので、お酒を飲みながら配信中に何気なくサングラスを外しちゃったんですよね。そこから顔出しは抵抗なく続けています。

SNSは船、フォロワーは波である

――今や住所までバレている状態で……(笑)。困ることはないですか?

ゆゆうた:そんなに人が訪ねてくることはありませんが、たまにドアノブに差し入れがかかってることがあります。あとは、食べ物がAmazonで届いたりしますよ。米やお酒をいただくので、正直なところ、ここ1か月は差し入れだけで生活できちゃってます(笑)。驚いたのは、『Nintendo Switch』とか最新の『iPad Pro』とかも……。でも、みなさん匿名なので、見返りは求めずに善意で送ってくださってるんだなって。

――熱心なファンが多くいらっしゃるんですね(笑)。その反面、やはりアンチも増えてくると思うのですが……。

ゆゆうた:基本的にアンチには向き合わないようにしています。きっと勢力でいうと小さいはずなんですよね。変に相手にすると、釣り上げて力を与えてしまうことになるので。SNSを船に例えると、フォロワーさんは波だと思っています。やはり大きな波にあおられたら、船は転覆しちゃうものです。その時々で追い風と向かい風の流れがあるので、もし炎上しそうになったら、動画の投稿や配信でポジティブなコメントを増やして鎮火する、という舵取りを心がけています。

承認欲求が原動力に

――ピアノを弾き始めたのはいつ頃からですか?

ゆゆうた:5歳の頃です。母親のママ友がピアノの先生で、勧められるままに始めたのが最初です。僕自身は記憶にないんですけど、それ以前からクラシックを聴くのが好きな子どもだったみたいで、テレビでフジコ・ヘミングがピアノを弾いてると熱心に聴き入っていたらしいです。

――ネットでは「才能の塊」などと言われていますが、「自分、才能あるかも」と実感した瞬間も?

ゆゆうた:いえ、全然ないですね。先生もそんな褒めるタイプじゃなかったですし、周りには音大行き確実の上手い子たちがいっぱいいたので。学校にはクラシックの話ができる友達がいなかったので、合唱コンクールのピアノを担当して褒められたくらいですかね(笑)。

――そのクラス、今ならめちゃくちゃ自慢できますね!

ゆゆうた:実は僕、高校に入るまでクラシックのCDしか持ってなかったんですよ。そうするとカラオケで歌う曲が全くないので、レパートリーを増やすために、ようやく流行りの邦楽を聴き始めました。そこから少しずつ邦楽の耳コピにチャレンジするようになって。大学で軽音サークルに入った時に耳コピを褒められて、ようやく、あれ……俺って結構すごいのかな、って。もしかしたら、幼少期の経験が今の承認欲求に繋がっているのかもしれませんね。最初に動画を投稿して、匿名で褒めるコメントを読んだ時に、本当に嬉しかったので。F5ボタンを10秒おきに押して、ずっと投稿ページにはりついていました(笑)。

――ちなみに、当時はどんなアーティストの楽曲を聴いていたんですか?

ゆゆうた:受験期によく聴いてたのは、BUMP OF CHICKENとかMr.Childrenですね。でも僕の場合、アイドルとかも含めてビジュアルから入るタイプじゃなくて、歌詞もほとんど気にしたことがないんです。基本的にメロディが気に入るとか……、歌詞も内容というよりは音としてとらえています。僕からすると、歌声は楽器みたいなものなんですよね。だからインストの音楽とかもよく聴いています。

――ゲーム音楽がお好きなのにも通じますね。ゲーム自体はよくプレイされていたんですか?

ゆゆうた:親が厳しかったので、子どもの頃は3日に1回、30分間しかゲームで遊べませんでした。それを楽しみに計画を立てて、集中してプレイしていました(笑)。『ファイナルファンタジー』シリーズが好きで、あれも音楽が素晴らしいんですよね。最近ゲーム実況にもチャレンジしていますが、これも当時あまりゲームができなかった反動かもしれませんね。

あとはゲーセンのリズムゲームにもハマった時期があったり、モバイル向けの『DJMAX』という音ゲーでは「ゆゆうた」名義で国内2位か3位くらいにランクインしてました。だから、すでに高校生の頃から僕のアンチスレがあったんですよ(笑)。

肩書は「何でもやります」

――現在、動画の投稿や配信をされていて、自分の肩書や職業を表す言葉って何か意識されていますか?

ゆゆうた:僕の場合、肩書で言うと「何でもやります」なんですよね。弾き語りでやってますとか、曲作りでやってます、って限定したくはないと思っています。食わず嫌いせずに何でもチャレンジする方が新しい出会いがありそうですし、まだ気付いていない意外な才能みたいなのが眠ってるかもしれないので。

――投稿や配信の活動をするうえで、社会人の経験は活かされていると感じますか?

ゆゆうた:めっちゃ重要ですね。メンタル的なことはもちろんですし、元請の企業さんとも直接お話しする機会があって、ビジネス面のコミュニケーションが必要な場面も多いので。社会人経験で培われた一般教養が役立っていると感じます。何も知らずにこの世界に飛び込むと、悪い人に騙されたり、せっかくの才能を利用されちゃったり……あり得ない話じゃないので。

――これから始める人も、そういった基礎的な知識は身に付けた方が良い、ということですね。

ゆゆうた:そうですね。その点では、事務所に所属するなり、業務提携を結ぶなり、サポートを受ける体制を作るのも、ひとつの手段だと思います。例えばCDやグッズを販売したくても、そういうノウハウは知らないし、仕事を受ける際の適正な価格なども個人では全く分からないじゃないですか。僕も所属ではなく、業務提携の形でライバー社とお付き合いさせてもらってますが、そういう部分でアドバイスをくれる存在は重要だと思います。

オフ会はファンとの交流の場に

――2月24日(日)には、渋谷のライブハウスで第2回オフ会が開催されます。

ゆゆうた:弾き語りとか演奏はしますけど、なるべく垣根のないというか、写真とかも好きに撮っていただいて良いですし、交流の場としたいのが一番です。第1回は150人くらい入るバーを貸し切って当日券あつかいで開催したんですけど、予想外に300人くらい集まってしまって。急きょ、本当に申し訳なかったんですけど、2部制で開催させていただくことに……。

――ご本人の予想を上回る反響だったんですね。

ゆゆうた:僕の理想の稼ぎ方としては、路上パフォーマンスで芸を見た後に喜んだ人が投げ銭してくれる、というのに近いスタイルなんですよね。考え方は人それぞれですけど、例えばプレゼント企画で増えたフォロワーさんとかって、真の意味でファンとは言えないと思うんです。僕の配信を見て、これだけ多くの人が集まってくれたという意味では、ファンの方々と良い関係が築けているんじゃないかと勇気づけられました。

――第2回の見どころなどがあれば、教えてください。

ゆゆうた:まだ交渉中ですけど、サプライズゲストの登場があるかもしれません。活動を続けてきて、ネットで有名な方々とも知り合う機会が増えてきたので、横の繋がりも大切にしながら、また炎上しそうになったら助けてもらおうと思います(笑)。

――今後の活動も楽しみにしています。本日はありがとうございました!

第2回ゆゆうたオフ会in shibuya eggmanのチケット情報

写真:深水英一郎(ふかみん)

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