ライブには世の中を変える力がある

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ひきこもりから体当たり系配信者に……ライブ配信の歴史を知る野田草履インタビュー

2019.02.2712:00
ライバーうさぎ

ライバー 野田草履

2011年頃からインターネット配信をはじめ、体当たり系配信者として人気を博している野田草履さん。事件あれば野田草履の姿あり?! と言えるほどのフットワークの軽さで話題の現場に駆けつける姿も話題となっています。

様々な現場をくぐり抜けてきた野田さんがこれまで一番過酷だった配信とは? 若者に言っておきたいこととは?

ライバー 野田草履

引きこもりから飛び込んだ配信の世界、海で死にかけた思い出

――配信を始めたきっかけを教えてください。

野田:配信を始めたのは26歳の時ですかね。僕はずっとひきこもりで。親の仕送りで生活している状態だったんですが、ある時、渋谷のキングとか石川典行とかの配信者にSkypeで凸する感じで始まった気がします。その後はニコ生ですね。外配信で体を張る企画をやるようになってからリスナーが増えていきました。

ライバー 野田草履

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――これまで色々な配信をしてきたと思いますが、一番大変だった事は何ですか?

野田:放送で、島から陸まで泳いだことですね。3月だったので寒かったのと、波がすごくて、口の中に水が入ってきて体力が奪われて本当に死ぬかと思いました。リスナーはその状況を楽しんでいる感じだったんですが、自分は本当に焦っていて、ブイに捕まって休みながら何とか生還して。

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――それを生配信していたわけですもんね。不謹慎ですけど、そういう危機的状況が盛り上がる……というのはあるのかもしれません。

野田:そういう時ほどコメントは盛り上がりますよね。後は、布団をかついでウォーキングしたのもきつかったです。最初普通にウォーキングしていたらリスナーが「差し入れです」ってお布団を持ってきて、後はでかいキャットフードとか傘10本とか。みんな、他のリスナーの反応が見たいから持ってくるんですけど、大荷物になっちゃってどうしようって途方に暮れましたね、あれは。

ライバー 野田草履
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ツイキャスは若いリスナーが多い! 意識していることとは?

――野田さんは最近ツイキャスでの配信が多いですが、ニコ生とかツイキャスとかサービスによって感じる違いはありますか?

野田:ニコ生はコメント激しいですけど、話すネタには困らないですね。キャス(ツイキャス)はみんな優しい分、ネタには困ってます。あと、キャスは若い子が多いので、コメントで「高校生です」とか書かれると、こんなおっさんの配信にごめんねって申し訳なくなっちゃう時がありますね。

――高校生! 若いリスナーが増えてきたことで工夫していることはありますか?

野田:見た目にかなり気をつけていますね。変わった格好したりとか、部屋を片付けたりとか、ぬいぐるみを後ろに置いたりとか、こう賑やかな感じにすると若い子は見てくれるのかなって思ったり。あと、話すネタも政治の話は若い子だとついてこれないことが多くて、芸能系の時事ネタだと食いついてくれます。去年だと吉澤ひとみの事故ネタとか、築地にネズミを助けに行ったりとか、若い子が「自分も知ってる!」っていう話題は引きが強いです。あと結構リスナーがDMにネタをタレコミしてくれるんですよ。それで急いで現場に行くんですけど、僕はすごい寝ちゃう人なんで出遅れることもあります。

――ネタのタレコミとか、リスナーも積極的なんですね。配信に来る人数に変化はありましたか?

野田:キャスを始めたらやっぱりTwitterのフォロワーは増えましたね。2か月で4000人くらい増えて。あと来てくれる人もニコ生の2、3倍は多いです。

――若いリスナーは生配信に慣れている世代なので、フットワーク軽く配信を見ているのかもしれませんね。

野田:世の中的にも動画配信が受け入れられてきたというか、昔はパソコン持って歩いているだけで変な人扱いされていましたけど、少し前から「YouTuberだ!」って言われる様になって、最近は時々「ライブ配信やってる!」って言われる様になってきたんで、定着してきたんでしょうね。

ジャーナリストになるのは……あきらめました

――ちょっとつっこんだ質問になってしまいますが、野田さんは配信だけで生活が出来ているわけですよね。

野田:そうです。それはすごくありがたいです。今って「ふわっち」が一番儲かると思うんです。「よっさん」が4時間で100万円稼いだらしくて、あそこはクズなおっさんにお金を出して反応を楽しむ的な文化があるんだなと。でも、ふわっちは儲かるけどリスナーが少ないと思っていて。僕はお金よりも多くのリスナーに聞いてほしい気持ちが強いので、ふわっちのバブルが今後ツイキャスに来ないかなとは期待しています。

ライバー 野田草履

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――なるほど、野田さんくらい配信歴が長いと、配信サービス周辺を語るジャーナリストにもなれそうな気がします。実際に事件現場にも訪れていますし。

野田:ジャーナリストは恐いですね、“ネタジャーナリスト”くらいがいいです。以前は文化人に憧れている部分もあったのですが、東浩紀さんと津田大介さんとお話させていただいた時に「この人たちは頭が良すぎて回転もはやいし、こうはなれない」って思ったんです。だから無理してジャーナリストみたいなものを目指して自爆するよりは、自分のペースで気になるネタを追い続けていきたいなと思っています。

サバンナで生活?! 海外配信が目標

――それは楽しみです! 今後やってみたいことはどんなことですか?

野田:海外で配信をやってみたくて、特に南米に行ってみたいです。野生動物と……バッファローと格闘するとか、サバンナで生活するとか。ソマリアで海賊王を目指すとか。

――クラウドファンディングとかで資金集めするのも良いかもしれませんね。

野田:そういうのやってみたいですね。今はライブ配信だけですけど、動画もやってみたいですし、新しいサイトも立ち上げたいし、やりたいことはたくさんあります。

――これからライブ配信する人にアドバイスをするとしたら、どんなことを教えたいですか?

野田:高校は卒業したほうがいい! これだけは言っておきたいです。小学生とか中学生の時に無茶な配信をすることで、学校を辞めなきゃいけないことになったりするのは将来のためによくないので、昔、ドローン少年っていたじゃないですか。14歳で事件起こしちゃって、あの子自体は良い子だと思うんですよ。だからそういう取り返しのつかない事になる前に、高校だけは出て、ある程度大人の考え方が出来る様になったらたくさん配信したら良いと思います。

――様々な修羅場を経験したり見てきた野田さんだからこその重みのある言葉ですね。今日は貴重なお話をどうもありがとうございました!

ききて:NAKA
写真:深水英一郎(ふかみん)

―了―

ライバー 野田草履

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