ライブには世の中を変える力がある

ライブには世の中を変える力がある

「イケボという自分の強みを見つけて背中を押してもらったら配信が楽しくなった」/あっとくんインタビュー

2018.12.223:00
momo

あっとくん

イケボイスを武器に女性ファンを中心に人気を獲得しているあっとくん。その低くて甘いボイスはもちろん、抜群の歌唱力でファンイベントも成功させています。

そんなあっとくんに配信を始めたきっかけ、嬉しかったこと、今後の夢などを聞いてみました。

「自分と同じような人」を反面教師にしてリスナーを増やしていった


ーー今日はよろしくお願いします。まず初めに、配信を始めたきっかけを教えてください。

あっとくん:すごい暇だったんですよ(笑)何かやることないかなって探してて…。ツイキャス始めると「今配信してます」みたいなのがTwitterのタイムラインに流れるじゃないですか。で、それを見に行ったのがはじまりです。

最初は聞く側だったんですけど、次は自分が聞かせる側というか、声を使って話したりして楽しんでもらえる側になろうかなって、軽い気持ちで始めたのがきっかけです。最初は他の人の「凸待ち」に積極的に参加していました。人のところでちょっとお話しするのが「あ、楽しいな」って思って、1人でやってみようと思い、自分のところで配信を始めました。

今じゃ本当に1000人、2000人といった方に見てもらってるんですけど、始めた当初は2週間ぐらいずっと誰も来なくて…。向いてないんじゃないかと思ったときあったんですけど。やっとそこで1人ぐらい見に来てくれる人が付いて、試行錯誤を繰り返して今に至るって感じです。

ーーリスナーを増やすために、例えばどんなことをしたんですか?

あっとくん:とにかく誰も来ないけど喋るしかないなと思ったんです。自分だけじゃなく同じような人たち、閲覧もいなくて誰もいないみたいな…。その人たちの中には誰もいないからって黙ってる人とかいて。暇だったのでそういう自分と似たような人の配信をみて「あ、これじゃ人来ないな」。「これは駄目だな」っていうのを見て、反面教師的な感じで頑張ってたって感じですね。

人がいなくてもひたすら何かしら喋ってました。生放送っていつ来るか分かんないじゃないですか。だからいつ来ても良いようにずっとしゃべり続けてましたね、1人で。しかも最初は実家だったんで、客間みたいな所で1人携帯に向かってずっとしゃべり続けるみたいな感じの生活を送ってました。客間は雑音が入りにくく撮りやすかったんです(笑)

「イケボで上までいけるよ」その言葉に背中を押してもらった


ーー最初はどんな配信を?

あっとくん:ひたすら流行ってた神谷浩史さんの声真似をしてました。でも他に声真似してる人がいっぱいいらっしゃって、自分はあまりにも無個性過ぎて…。何か特別なことをやらないとやっぱり埋もれるかな、自分で考えてやることやらないとなと思って、声真似もやめて今のような地声でやり始めた感じですかね。それがどれぐらい前なんだろう。1年半ぐらい前ですかね。

ーー「イケボ」に特化し始めたのはいつ頃ですか?

あっとくん:もともと学生時代から声は褒められてたんですが、自分ではイケボまでは思ってなかったんですよ。役職とか何でもないのに記念祭やいろんな学校の人が集まるときに「声いいから学校代表挨拶やってよ」とか、よく言われてましたね。そこから配信でちょっと調子に乗ってやってたら、配信中にリスナーさんから「イケボカテゴリーがあるからいってみなよ」って言われて。実際にイケボカテゴリーに行ったらもっと見てくれる人が付いて、改めて「俺、声で認められるんだ」と思いました。

最近はよく言ってるんですけど、やっぱり「自分はイケボじゃない」っていうより「俺、イケボ」って言ってるほうがよいと考えていて。自分の声を売りにやってるわけだからアピールしないと、と思うんですよね。「この商品使えません」っていうより、「この商品むっちゃいいですよ」って言ったほうがいいなと思って、ずっと「俺イケボ」みたいな感じでやってますね。

ななもりさんやクラインさん、ジェル君など、もともとイケボで配信している方に「絶対伸びると思うよ」と言っていただいて背中を押されました。いろんな方に「声でやったほうがいいと思う、せっかくいいんだから」みたいなアドバイスをいただいて、さらに自信になったって感じですかね。やっぱり同業者の方に褒められると、「いけるんだ」と感じてしまいます。それで「これでいこう」って感じになりました。

本当は家族に知られたくなかった


ーー家族は配信してること、ご存知なんですか?

あっとくん:それこそイケボで売ってるときに、実家で囁いて配信している最中、親と出くわしてバトルが起きたんですよ。俺はこうやって声で売ってて、こうやってコメント欄見てよみたいな、これだけ応援してくれてる人がいるって。配信中にマイクもつけっぱなしで言い合いしました。
でも「声でやってるのは気持ち悪い」みたいなことを言われて…。

そんなことがあった後、事務所に入る前に、少しですが仕事が入るようになって。家族に「こうやって仕事になるようになってきてる」という話をしました。そのとき初めて「それはよく頑張ったんだな」って感じで認められて。

ーーなかなか受け入れてもらうのに時間がかかったんですね…。

あっとくん:最初は親がかなり固かったのですごく大変でした。有線のパソコンを使ってたんですが、親にコードをブチっと抜かれてネットをよく止められたり…それでもずっと続けてどうにかっていう感じですね。もともと配信始めた当初は、声優さんか歌い手さんという二つの夢があって。親も夢を知ってたんで、「ネットばかりやって。声優さんとか目指すんじゃなかったんね」って。でもネットでも今声優さんが出る時代じゃないですか。人も来始めてたし、ネット配信から声優としてスタートしようかなって思ったんです。

親には伝えたくなかったですね…。ネットの世界では別人格というか…現実に干渉されたくなかったんで、勝手に俺の趣味程度でやってるぐらいでいいかなみたいな感じでした。

自分が誰かの「生きがい」になれていることが嬉しい


ーー配信している中で嬉しかったことはありますか?

あっとくん:いっぱいありますね、どれを言ったらいいのか分かんないぐらい。僕の配信を生活の楽しみというか、生きがいや生活の糧にしてくれてるみたいな声を見かけると、自分がその子の必要不可欠なものになれてるというか、そんな存在になれてるっていうことがわかって嬉しいです。

昔は悪口とか、一人一人の言葉にすごく敏感に反応しちゃってたんですけど、それこそつい最近そういうのも気にならなくなりました。自分のことを好きでいてくれる子がいればいいやみたいな感じ。やっぱり配信してると悪口は言われるので、最初は本当にへこんでたんですけど、そういうのがなくなってきましたね。

ーー批判を克服するってすごいですね!

あっとくん:実は1回配信やめたんですよ。引退っていうか無期限休止みたいな感じで半年間。その間本当に何もせずに普通の生活を送って、普通過ぎて楽しくなくなっちゃって、また復活しました。そういう活動をしてるのがやっぱり好きだったのと、いろんな人からお話してもらって…。自分のことを嫌いな人に嫌われないための活動なのか、自分のことを好きな人のための活動なのか、どっち?みたいなこと言われて、確かに「そうだな」って思って、それから気にしなくなりましたね。

ーー悲しかったことはありますか?

あっとくん:こういう世界ってやっぱり別れがつきものじゃないですか、推し降り・担降りとか言ったりして。そういうの見かけると悲しくなりますね。「ああ、いなくなっちゃうんだ」って。

それこそさっき話したみたいに、リスナーさんがいなくなるときによくへこんじゃうっていうか、波があって。リスナーさん同士仲良くなった子たちとかが一斉にいなくなるみたいなのもあって。同担拒否でリスナー同士もめたりするのもすごいありました。応援してる人同士でも、他の子が好き好きしてるの見るの嫌、でちょっともめる、とか見ると、「何で好きな子同士でもめるんだろうな」って悲しくなります。それでリスナーさんがいなくなるっていうのがあると、「お互い好きって気持ちなんだけどな…」みたいな。っていうのは悲しくなりますね。

自分結構ヤンデレ気質というか、そういう独占欲が強いところがあって。それが売りになってるんですけど、それが行き過ぎた故にちょっと凹んじゃうっていうのもあるんで、そこは気を付けてます。

ボイスドラマと歌を増やして、声優や歌手になりたい


ーー将来の目標や希望ってありますか?

あっとくん:声優さんと歌い手さん。最初に言った通り夢だったんで、最終的にはそういう、歌ったり、声の演技など、声優さん的なことができたらいいなと思ってますね。キャスじゃなくて、もっと大きいところで。

ーーなるほど。今それに向けてやってることってありますか?

あっとくん:影響力を付けること。知名度とか影響力とかないと、声優や歌い手を目指してる人って大勢いらっしゃるので埋もれちゃうんですよね。だからいかに自分の知名度とかをつけれるかということを意識してます。


これからやってみたいことはありますか?

あっとくん:よく声優さんが上げてらっしゃるようなボイスドラマみたいな、ああいうのやりたいですね。ゲーム実況とかも好きだったんですけど、向いてないと言われてしまって…。実際そんな腕前もないので諦めました。やっぱり自分が少し秀でたところで勝負しようかな、そっちで攻めていこうかな、と思ってます。

あとはやっぱり歌ですね。ボイスドラマとかよりは歌の方が、好きな子が自分のことを紹介するのに一番使えるんです。あと移動中とか勉強中とか、ずっと聞いてもらえるので、歌をたくさん上げれたらなっていうのは思いますね。


ーーこれから配信を始めたい方にアドバイスをお願いします。

あっとくん:自分の一番の強みとなるところを見つけて、それに自信を持つこと、これは受けるとか、今これが流行ってるとか、流行に敏感になっているべき。あとは、きつくてもネガティブになったらいけない、の3つですかね。

流行りはTwitterのタイムラインとか、ツイキャスならおすすめに載っているもの。今このゲームみんなやってるとか…。それにプラスアルファ自分にあるものを見つけてミックスさせる。例えばこのゲームやってる、じゃあこういうものを追加してやってみよう、みたいなものを取り入れることが、すごい大事だと思います。

ーーありがとうございました。これからも活動、がんばってください!

<あっとくんインタビュー 了>

ききて:momo
写真:深水英一郎

シェアボタン
ライバー編集部からのおしらせです